在庫引当とは原価となる仕入(在庫)と売上を結びつける作業を指します。
在庫の引当によって、一般的な在庫(棚卸)形式では商品毎となる利益算出を、売上の一明細毎に行える様になります。
売上明細毎の利益を算出する事で、商品毎の利益に加えて得意先毎や担当者毎の正確な利益を管理出来ます。
また、同一商品で仕入日や単価の違う在庫を区別して管理(単品管理)する事によって、不良在庫の発生や意図しない赤字での販売を未然に防ぐ事が出来ます。

PROSYSTEMは、様々な形式の在庫引当入力を用意しています。

即時在庫引当形式

売上入力と同時に在庫の引当入力を行います。
一度の入力で売上と引当が同時に行える形式になっており入力後に荷合わせを行う必要がありません。
商品の動きを正確に把握された現場担当者様自らが売上入力をされる場合に適切な形式です。

売上と在庫引当の同時入力

①商品の明細行を入力します。
入力後、下段の在庫選択欄にカーソルが移行します。

②在庫の選択画面が表示されますので、引き当てる在庫を選択します。

③差引残数と粗利額、粗利率が表示されます。
在庫選択済みの明細行は[引当済]と表示されます。
差引残数が0になるまで複数の在庫から引当を行う事も可能です。

独立在庫引当形式

売上入力と在庫の引当入力が完全に分業で行えます。
引当入力に不可欠であった仕入入力を先行する必要がなく、仕入、売上どちらからの入力でも自由に行えます。
仕入と売上の明細入力は事務員様が行い、引当入力は商品の動きを正確に把握された現場担当者様自らが行う分業制とする事によって、無駄な待ち時間を無くし、どの在庫を引当てるかといった事務員様から担当者様への確認作業が不要となる為、非常に効率よく作業が行えます。

部門(担当者)選択画面

① 引当作業を行う部門(担当者)を選択すると、その部門(担当)内で当日売上のあった商品一覧が表示されます。
② 引当作業を行う商品を選択します。当日売上の無い商品や、引当が完了している商品は表示されません。

初期画面

選択された商品の引当入力画面が表示されます。左下段が在庫明細、右下段が売上明細になります。
③→④ 引当を行いたい在庫明細と売上明細をそれぞれ選択します。④→③の順でも選択出来ます。
選択した明細は上段へ移動します。

作業画面

⑤ 上段へ移動させた明細同士で引当が行われます。
⑥ 画面上に利益と引当後の在庫数量が表示されます。
[確定]ボタンを押すと、その引当が確定され、売上明細は画面上から消えます。
⑦ 在庫明細に残数量がある場合、再度下段へと戻ります。
⑧ 右下段の売上明細が無くなれば、その商品の引当作業は完了します。
再度、部門(担当者)選択画面に戻り、残りの商品の引当作業を行います。

商品毎売上引当形式

商品をベースに売上のあった得意先を入力する形式です。
現場で使用される仕入帳に直接売上を記載した商品毎の手板や、ピッキング表から直接入力する事が可能です。
商品と在庫を選択してから得意先を入力していく形になります。
入力後は得意先毎での請求伝票・納品書の発行が行えますので手書きで得意先毎の伝票への書換作業が必要ありません。